会長就任挨拶
深 山 会
会長 久保秀夫
会長 久保秀夫
このたび6月24日に開催されました理事会の決議により会長に選任され就任いたしましたE43の久保秀夫です。皆様のご支援とご協力を賜りながら、深山会の運営に努力して参りたいと存じますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。事務局体制も変わり、執行体制も新しくなり、ホームページもリニューアルいたしました。
わが母校であります都城高専も1964年(昭和39年)に創立されて以来、6,757名の卒業生を世に輩出し、産業界、官界、教育界さらに政界においてまでも多くの同窓生が第一線でご活躍され、高い評価を頂いており大変誇りに思う次第です。
例えば、深山会本部のありますここ都城圏域では、1期生の同窓生が第69代宮崎県議会議長に就任されるなど県議会議員や市議会議員を輩出し、また私が専務理事を務める一般社団法人霧島工業クラブの会員企業では約100名の同窓生が経営者や技術者として、そして都城市役所では約50名の同窓生が、さらに母校である都城高専では私も含めて15名の教職員が、産学官政のそれぞれの分野で活躍されています。
今回、深山会本部の新体制構築にあたりましては、これらの産学官政のそれぞれの分野から代表の方に役員及び業務執行委員としてご協力いただいております。
創立当初は5年間の一貫教育を行い実践的技術者の育成を図るユニークな高等教育機関でしたが、現在は専攻科も設置され本科卒業後、大学3年次への編入学も含め約3割が進学しています。さらに今年はその4割にあたる10名が大学院へ進学しています。
最近は、宮崎県内からの入学者数が全体の8割を超え、その半数が都城圏域の出身者が占めており、時代の変化と共に高専を取り巻く環境も大きく変化しております。
このような状況下で、依然として求人倍率は20倍を超え就職決定率はほぼ100%であるものの、少子化による志願者数の減少は避けられず、今後も優秀な人材を世に送り出す為に、深山会としても母校への恩返しのつもりで貢献できないものかと考える次第です。
その為には、母校との連携を強化し、卒業生のネットワーク化を図り、卒業生と在校生並びに卒業生相互のより緊密な関係を築き、また地域における深山会のプレゼンスを高めることが不可欠です。
入学者の中には、保護者が卒業生であったり、兄弟姉妹で在籍するケースも増えており、高専の良さやメリット等を地域社会にアピールする広報活動も含めて深山会として貢献していきたいと思います。
また、地方創生が叫ばれる中で、卒業生の県内就職率は5%前後ですが、地元企業にUターンを希望するケースが増えており、地元企業とタイアップしてUターン転職情報を提供することにより就職支援を行っていきます。特に、地元企業で働く同窓生の中には、会社で実績を上げ中堅として活躍中のビジネスマンや自分で起業された会社社長も多く、Uターン希望者歓迎の求人があり、採用に力を入れています。
このように、深山会が卒業生の人脈・ネットワークをフルに活用し、産学官政連携により地域社会におけるプレゼンスを高めることで母校へ貢献し、これから社会に出る在校生にとっても、また卒業後間もない同窓生をはじめ、既に社会で活躍されている同窓生にとっても、あらゆる同窓生にとって「役に立つ同窓会」を目指して今後活動して参りますので、より一層のご支援ご協力を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
2017年(平成29年)6月