(一社)霧島工業クラブは、都城工業高等専門学校を核とした地域協力型異業種交流グループですが、桑原校長先生を顧問とし現在37社の会員企業で構成されています。会員企業の中には、代表取締役が同窓生の企業もあり、約120名の高専同窓生が会員企業で勤務しています。 http://www.bonchi.jp/kic/index.htm
(一社)霧島工業クラブの平成30年1月度の例会が平成30年1月18日(木)ホテル中山荘にて開催されましたが、新春第一弾の特別講演で、(株)坂田電機宮崎研究センターの斉藤茂(Eh13)さんが、「先進的防災技術に貢献する高専卒技術者」という演題にて講演されました。 斉藤茂(Eh13)さんは都城高専出身(専攻科機械電気工学専攻卒)で、防災・地盤計測テクノロジーで定評のある坂田電機株式会社(本社東京)の宮崎研究センターにて第一線の技術者として活躍されていますが、坂田電機株式会社には、現在8名もの都城高専卒業生がさまざまなプロジェクトで各々の専門分野を担当されています。今回は、特に、国土交通省が推進する革新的河川管理プロジェクト~クラウド型・メンテナンスフリー水位計(危機管理型水位計)~を中心にご講演頂きました。 坂田電機株式会社は、国土交通省が推進する革新的河川管理プロジェクトに株式会社ドコモ、応用地質株式会社と共同で参加し、鶴見川水系鳥山川に「洪水時に特化した水位計」を設置して実証実験を開始しています。2017年9月29日(金)日本テレビ放送「news everyday」でも、水位計の低コスト化について紹介されましたが、本プロジェクトは、従来の水位計設置コストや維持管理費用を大幅に低減することで、中小河川等への水位観測網の充実を図り、洪水時の避難目安等に役立てるものです。 低コストの水位観測システムのIoT水位計の装置は、坂田電機株式会社が開発したもので、河川水位をリアルタイムで計測し、ドコモのLTE回線を使用し、クラウドにデータを送信するシステムですが、斉藤茂(Eh13)さんが組み込みソフトの開発を担当されています。 平成29年の九州北部豪雨で福岡、大分両県で、山間部を流れる中小河川が大きな被害をもたらした災害は記憶に新しく、これは水位計等の設置がないことで情報が入らず、避難判断に影響が出たとの指摘があり、そうした川に低コストの水位計の設置が求められており、現地の河川情報の把握が急務とされています。坂田電機株式会社は、長年培ってきた防災・地盤計測技術をいかし、本プロジェクトを通じて社会の安全・安心に貢献されています。 このように、今回の特別講演では、高専卒技術者が仕事を通じて防災等の社会に役立つ業績を残しておられることをお伝えできたのではないかと思います。 (写真は、クリックで原寸表示) コメントの受け付けは終了しました。
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2月 2024
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